パララボは、個人に自由を与える類の"人々のためのテクノロジー"のみを選択し、長期的視野を持って技術と文化の両面から貢献するカルチュラルインキュベータです.

パララボの思想

私たちが生きるのは、テクノロジーが人類史上最も大きな社会への影響力を持つ時代。だからこそ、そこに人間性を中心にした哲学と長期的な想像力を与えることはこれからの未来にとって非常に大切であると考えます。

「テクノロジーは個人が自由を切り拓くための”ツール”であり、個人をコントロールするものであってはならない」

「パラ」という名称は、オルダス・ハクスリーの遺作『(1962)』にインスピレーションを得ています。そこで描かれる架空の島「パラ」は、東洋哲学と西洋科学が調和した世界であり、倫理なき技術・経済的成長よりも人間の幸福を重視する共同体。ハクスリーの代表作『すばらしい新世界』(1932年)で描かれたディストピアとは対照的なユートピアの選択肢が「パラ」であり、パララボが大切にしている視点です。

ハクスリーが生きた時代の後に続いたヒッピーやハッカー、サイファーパンクたちの思想には一貫したものが見受けられます。
ビットコインやWeb3というものは、本来そういった思想の延長線上にあるものだと私たちは考えています。